Hina Takako

シンガーソングライター

日本海にほど近い、自然豊かな土地の寺に生まれ、広々とした川縁や本堂でも歌い込み、歌の世界へと惹かれていった。独特で力強い歌声、シンプルながら情景的な歌詞は世代を越えて響き、寺院コンサートや伝統文化との共演など独自の活動を展開。唱歌をアレンジし歌い継ぐ活動、合唱曲の提供なども手掛けている。

しあわせの花を探して

6アルバムライナーノーツ

自分の気持ちの整理として書かせてもらったこのコラムも、今回が最終回。

今まで、歌の中でしか自分のことを表現できないと思っていたけれど、またちょっと違う場所をくれたKAMAKULANI。私を見つけてくれたキュレーターDEKIさんに、心から感謝を。

そして、ここに読みにきてくれたあなたへ。本当にありがとう。

アルバムを振り返る

今までを振り返って、1曲ずつライナーノーツを書きたいところですが、全然収まらないので…アルバムにまつわる小話を。

1stミニアルバム『潤-jun』

2008年12月リリース

  1. 三つ窓の光
  2. あの夏
  3. 秘めて放たじ
  4. 碁盤の女(め)
  5. Heaven river
  6. 街
  7. こころの海

1stミニアルバム『潤-jun』

セルフレーベルから全国発売したデビューアルバム。すべてが初めてで、いろんな所にぶつかりながら進んで出来た一枚。恥ずかしいほどまっすぐな声ですが、あの頃にしかなかった感性があって、ハッとさせられます。この1曲目「三つ窓の光」が好きで、詞のような三つの窓がある家を建てた、という方に出会いました…

2ndミニアルバム『花筐-ハナガタミ-』

2009年11月リリース

  1. 一揃いのつるべ
  2. 月
  3. 時雨通り
  4. 浚いの風
  5. 去らば去れ
  6. つぐみ
  7. 春の花
  8. 秘めて放たじ~strings ver~

2ndミニアルバム『花筐-ハナガタミ-』

実はこのジャケット撮影時、おたふくの真っ最中。(※無修正です)髪が長くて本当に良かった。(笑)今ならば迷いもなく延期しますが、そんな判断をする余裕も無かった私。そんな気迫も伝わる、詩も歌も濃いアルバムです。このCDのインストアライブで出会った高校演劇部顧問の先生が、各曲をシーンモチーフとした演劇作品を作ってくれました。いつかまた再演したい感動の演劇作品です。

レコーディングやMV撮影はライブとはまた違う緊張感と楽しさがあります。

レターCD『Utabumi-歌文-』

2011年11月リリース

  1. いずこの空
  2. 愛の灯

『Utabumi-歌文-』

大事な人へ手紙を書くように書いた2曲だったので、手紙として出せるCDを作りました。歌詩は便箋になっていて、お手紙用便箋も入っています。完成したとき、たくさんの人に手紙として出せることが嬉しかったです。今でもWEBストアで購入できます。

1st single『いずこの空』

2012年5月リリース

  1. いずこの空
  2. 月
  3. 春の花
  4. 愛の灯

『いずこの空』

歌文リリースがきっかけで初めて自主レーベル以外からの全国リリース。全国のラジオ局の推薦曲として流され、たくさんの人との出会いを作ってくれた曲。ジャケットの絵は自分で描きました。中国での友好イベントでは「いずこの空」をタイトル「惜別」として、現地の中学生と一緒に歌わせてもらいました。

2nd single『夢のかなた』

2013年1月リリース

  1. 有明の時
  2. 夢のかなた
  3. 最後のいたずら
  4. おやすみなさい

『夢のかなた』

「夢のかなた」を偶然ラジオで聴いてくれた方が「娘に聞かせたい」と、娘さんの中学校の卒業式にてサプライズライブをしました。旅立ちの日に送る歌に選んでもらえたこと、あの日の二人の涙は一生の思い出です。中高生の合唱部や吹奏楽部とのコラボにて、今でもよく演奏しています。

「いずこの空」「夢のかなた」はいずれも千葉の九十九里浜にて撮影。冬の海での撮影は寒かった…

3rd single『AQUADREAM』

2014年12月リリース

  1. ゆるやかな未来
  2. TAIDO
  3. 緑雨-ryokuu-
  4. 私であること

『AQUADREAM』

素敵な音楽家の方に出会うたび、私も自分らしい生き方を選び音楽活動をしたいなと思い始めていました。「私であること」はそんな思いの表れだったかもしません。ミュージックビデオは私が住んでいた思い出の土地、上野や谷中あたりで撮影。東京拠点最後のCDとなりました。

合唱アルバム『ヒナタカコ合唱曲集 VI 一時総集編』

2016年11月リリース

  1. 僕らの光(Voice of Japan宮崎での中高生交流より)
  2. 僕たちの景色(丸岡町竹田小中学校休校式ソング)
  3. いのちの川(全国植樹祭ふくい書きおろし)
  4. 坂井高等学校校歌
  5. しあわせの花(福井県坂井市10周年テーマソング)
  6. ふるさと讃歌(福井県坂井市イメージソング)

『ヒナタカコ合唱曲集 VI 一時総集編』

中学校の頃の合唱部だった私。子どもたちと一緒に自分の歌を歌える喜びを知って、合唱交流は多くなっていきました。校歌以外でも、今でも地元で歌い継いでくれている曲もあり、誰かに歌われ演奏されることで、より曲のメッセージが伝えられていくことを感じています。坂井市テーマソングは福井県坂井市内全域で毎日朝6時半と12時に時報メロディとして流れています。

配信限定リリース『にほん こころメロディ』

2013年10月リリース

  1. 故郷
  2. 夕焼け小焼け
  3. たき火
  4. 元日
  5. 冬景色
  6. 朧月夜
  7. 雪
  8. 冬の星座
  9. ペチカ
  10. 早春賦
  1. 浜辺の歌
  2. 蛍の光
  3. 仰げば尊し
  4. 春が来た
  5. ゆりかごのうた
  6. 春の小川
  7. こいのぼり
  8. 茶摘み
  9. しゃぼんだま
  10. 荒城の月

『にほん こころメロディ』

FMヨコハマで1年間、童謡や唱歌をオリジナルにアレンジして歌う番組のパーソナリティを務めさせてもらいました。半年ぶんの同録が配信限定でリリースされていましたが、童謡100周年という節目の来年、新たな曲もアレンジして形に残していきたいと思っています。

10年後に向かって

来年の2018年12月で、全国デビューした2008年から10年になります。まだまだそれくらいだったのか…と思うのは、私の感覚ではピアノを始めて、歌を好きになったときから既に音楽との生活は始まっていて、長く続けていくことが未だ変わらない一番の目標であるからかもしれません。なのでこの数字に特別感はあまりないのですが、またこの先どんな作品を作っていこうかなあと思い膨らむ節目にしたいと思っています。

また10年後にも変化していること、ようやく話せること、たくさんあるはず。時に流されても、時々に感じる思いは、こうして言葉に、曲に残していきたい。その曲が種となり、どこかの誰かの心で、小さな花を咲かせられるように。

自分だけの「しあわせの花」を探す旅はこれからも、つづく…!

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しあわせの花を探して

1

6月27日公開

プロローグ:三国の歌姫を訪ねて

7月から「into Art」での連載が始まるシンガーソングライターのヒナタカコさんをkAMAKULANI編集部が訪ねました。場所は福井県、日本海に臨む三国の地。自然あふれる三国の町で生まれたヒナさんは、東京での活動を経て今再び、故郷に戻りました。連載第1回はプロローグとしてキュレーターのデキがヒナさんと三国の魅力をお伝えします。

2

7月18日公開

言えなかった「ただいま」

福井に戻って3年。音楽で想いを伝えることに専念してきたシンガーソングライターのヒナタカコさんが、ふとしたきっかけでKAMAKULANIで筆を執ることになったのは、言えなかった「ただいま」を言うためなのかもしれない。これまでの音楽活動を振り返りつつ、ヒナさんの現在を、そしてこれからの音楽を知るためのメッセージ。

3

8月22日公開

上京、そして出会い

東京で音楽活動を始めたヒナタカコさん。初めてのライブは観客2人。レコード会社との契約がないまま手探りで活動する中、後にスタッフとしてヒナさんの活動を支えることになる同郷の音楽関係者と出会う。「今はまだ帰れない」その言葉を噛み締めながら、自ら立ち上げたレーベルからプロとしての活動が始まりました。

4

9月19日公開

変わるもの、変えられないもの

「生まれはな、君そのものなんや」。ラジオのパーソナリティに言われた言葉がきっかけで、寺生まれである出自を見つめ直したヒナタカコさん。出家のための得度や、自らの体調不良、そして大切な人の大病などの経験を通じて、愛に生きる時間を大切にすることを選んだヒナさんの音楽活動のベクトルは徐々に変わっていきました。

5

10月24日公開

そして、これからも。

「歌わなきゃ」…福井に帰郷してから、いつの間にか歌うこと自体の楽しさを忘れていたヒナさん。自らに課した重圧から離れて、自分の本当にやりたいことは何かを考えることで、少しづつ自信を取り戻していきました。

6

11月21日公開

アルバムライナーノーツ

東京でのプロデビュー、そして自身で立ち上げたレーベル運営と音楽活動を経て、故郷の福井に戻るまでの道のりを振り返ったヒナタカコさんが、今だからこそ語れるエピソードの数々で自作を紹介!KAMAKULANIに綴られた制作秘話と、ヒナさんの音楽と一緒にお楽しみください。