言葉を綴ることは、そう得意ではない。
人と話すことはすきだが、自分の想いを伝えることは得意ではない。どこか、心と言葉がうまく繋がらないような感覚があって、いつもシドロモドロになってしまう。
そんなわたしが、文章を書くことになった。どうぞ、しばらくお付き合いください。
まず、わたしは大学生だ。
愛知のとある芸術大学にて、デザインについて学んでいる。24歳の、大学三年生。少しばかり、世の中の人からするとのんびりと時間を使わせていただいているので、よく社会人と間違われることがある。学生は、楽しい。また、この経緯についてもおいおい綴っていければ、と。
あと、わたしは普段、イラストレーター兼デザイナーという肩書きで活動をしている。すきなことをすきにしていたら、こうなった。すきなことというのは、ものをつくることと、人に喜んでもらうことだ。
普段、学校が月曜から金曜まであるので、仕事をするのは平日の帰宅後か、土日が多い。基本的に日中仕事をすることはない。学校にいるときの自分はあくまでも学生であるから、課題制作に時間を費やしたいと思っている(ものの、課題に対しては全く腰が上がらない今日この頃です)。最近は就職活動もじわりと始まって、その準備や、部活動(バスケ部のマネージャーをしていました)も。特に、今やっている課題はとにかく手数が勝負なので、必死。
制作はもっぱら学校のアトリエか家でやることが多い。家には必要な画材をひと通り揃えてあるので、急な仕事が入った時にもなるべくすぐ対応できるようにしている。基本的に、名刺制作や部屋に飾るための絵画制作の仕事が多いが、バンドのCDジャケットのデザインをしたり、ウェブコラムの挿絵を担当したりもしている。どの仕事の場合も常に心がけているのは、“独りよがりなものづくりはしない”ということ。依頼してくれた方がどういうイメージで、どんなものが欲しいのかをなるべく理解した上で、わたしができる中でいちばん素敵だと考えるものを提案したい。要するに、相手に喜んでもらえるものをつくるということだ。このような考えは、大学に入ってから学んだ。“デザインとは、常に目的があり、誰かをしあわせのためにするものだ”と。
なんだかここまで、ちょっと偉そうに書いてしまって、すでにこっぱずかしい。ごめんなさい。ただのしがない(少しサボり癖のある)大学生の戯言だと思って聞いてもらえると嬉しいです。これから、よろしくお願いいたします。
吉祥寺「にじ画廊」にて三嶋さつきさんの個展『いきをすう』が開催されました。私生活をテーマに、ギャラリーの壁を三嶋さんの部屋を見立てて作品を展示。グッズも販売されました。
また2Fでは、三嶋さつきさんと、友人でテキスタイルアーティストの木津つかささんとの二人展『太陽と呼吸』も同時開催。ふたりの作品の対比と調和を楽しみつつ、空間の中の豊かさを感じられる展示となりました。
三嶋さつき
References & Thanks to
1
1月23日公開
現役美大生でありながら、プロとしてCDジャケットや雑誌の挿画のデザインなどをこなす話題のアーティスト、三嶋さつきさん。Instagramで1万人以上のフォロワーを集めるなど、インターネットでもその評価は着実に広まっています。平日は学校、週末は自宅でデザインの仕事をしながら、デザインとは何か?という根源的なテーマに向き合っています。
2
2月17日公開
学校や仕事のあいまにも絵を描く。「部屋にあると優しい気持ちになるようなものを」そんな創作活動への姿勢は三嶋さんのすべての作品に共通しています。最近描いただいすきなチューリップの絵が完成するまで工程を公開!
3
3月21日公開
吉祥寺にじ画廊での個展『いきをすう』と『太陽と呼吸』を終えて、搬入や設営をしながら「お客さんに来てもらえるのか?!」と不安になったことや、それでも会期中にはたくさんの出会いがあったことなどを、いま振り返ります。
4
4月18日公開
12,000人のフォロワーがいたInstagramを突然やめた。それは作家としての決意表明だったのかもしれません。本当は楽したい。だからこそ、指さきだけで簡単にできてしまうことから距離を置こう。今年は学生生活最後の1年、そんな思いを胸に、三嶋さんはどんな時間を過ごすのでしょう。
5
5月30日公開
思い返せば思い返すほど、こぼれるほどでてくるおじいちゃんの思い出。おじいちゃんがもうここにはいないという現実を受け入れるための時間の中で、三嶋さんが今敢えて言葉にしておきたかったこと。
6
6月20日公開
6月、はじめての中国、大連へ。海が近くて、ビルと車の多い都市。そこに生きる人たちは何事にも全力で、人間的で優しい。植物が、たべものが、そして人々が放つエネルギーに圧倒される旅だった。この旅で見たもの、感じたこと、そして帰国後の残り少ない学生生活、作品づくり、そして…。