KAMAKULANI Editorial Desk

編集部

「いつもとは少し違う選択を。」をキーフレーズに、昨日とは少し違った新しい自分を発見できるような情報をお伝えするWEBマガジン「KAMAKULANI」の運営デスクです。

select - フクダ・ロングライフデザインが選ぶもの

岡山県里庄町(アカセ木工本社)

おかやまけんさとしょうちょう

Masterwalブランドを展開するアカセ木工の本社がある岡山県里庄町は、瀬戸内海にほど近く、山や川などの豊かな自然に囲まれている。広島県との県境にも近く、以前は府中の婚礼家具の生産を請け負うことも多かったという。1981年に隣市から移転して以来この里庄を拠点とするアカセ木工は、瀬戸内の穏やかな気候の中で自社の家具を生産・販売している。

1Masterwal – 100年後のアンティーク家具へ(工場見学編)

select - フクダ・ロングライフデザインが選ぶもの

良質な暮らしのための良質な住宅。年間限定12棟のペースで注文住宅を建てる大阪のフクダ・ロングライフデザインが新しい企画ページを公開しました。その名も「select」。家づくりの様々な行程において、工務店が自らの手で作りだすものと、条件に応じてセレクトするものがあります。住宅のプロとしての審美眼で、フクダ・ロングライフデザインが選りすぐったインテリアや建築技術などを紹介するのがこの「select」です。

そしてKAMAKULANIでは「select」の取材を担当し、実際に現場に伺ってインタビューや撮影を行い、「select」のページには掲載しきれなかった取材の様子や裏話などを平行連載します!ぜひ「select」と合わせてご覧ください。

家と家具の密接な関係

Masterwalの新ライン「YU」のチェア(UC2)

記念すべき第1回はウォールナットの家具が人気の「Masterwal(マスターウォール)」。フクダ・ロングライフデザインでは、住宅プランの提案時に、テーブルやチェア、ソファなどの脚物を中心にMasterwalの家具をお勧めしています。その最大の理由は無垢材の木目の美しさとシンプルなデザイン。「100年後のアンティーク家具へ」をコンセプトに、素材、品質、デザインともに妥協のないこだわりとアイデアに溢れるMasterwalの家具は、いわゆるファスト家具とは一線を画す存在感と安定した魅力があります。

一般的には「家は家、家具は家具」と考えられることが多いのですが、フクダ・ロングライフデザインの家は生活動線や自然環境(日差しの角度や風向きなど)も含めてトータルな住空間として設計されます。そのため、家具もその重要な要素のひとつとして、設計と切り離すことができません。有名な家具デザイナーには建築家としてのキャリアを持つ人も多く、建築と家具はとても密接な関係にあるのです。

フクダ・ロングライフデザインでは家づくりのプロセスと同時に、インテリアデザイナーがMasterwalのショールームをご案内して家具選びのサポートを行っています。そんなMasterwalの家具が作られている岡山県里庄町の本社と工場を、KAMAKULANI編集部が訪ねました。

ウォールナット、素材へのこだわり

岡山県里庄町にある工場

今回工場をご案内いただいたのは、Masterwalブランドを展開する株式会社アカセ木工の生産部次長である北村さん。ご自身も以前は工場で勤務されていた経歴があり、現場からブランディングまで、幅広くMasterwalのことを教えていただきました。

工場に一歩足を踏み入れると、そこにはウォールナットを始めとする木材がきれいに区分けされて高く積まれています。ウォールナット材は国内ではほとんど生産されておらず、高品質の木材を安定供給できる北米で買い付けているそうです。よく見ると板の端にペンやチョークで文字が書いてあったり、ペンキで色が塗られていたり、状態や用途ごとにしっかりと管理されているようです。

左からアカセ木工の北村さん、KAMAKULANIキュレーターの出来、フクダ・ロングライフデザイン設計担当の田中さん

岡山工場ではソファやベッド、テーブル、チェアなどMasterwalのほとんどすべての商品が製造されています。広々とした工場を順路どおりに進んでいくと、木材が職人さんの手でひとつひとつ丁寧に整形され、組み上げられて家具になっていく様子を見ることができます。それぞれの工程ごとに、スタッフの皆さんが作業の手を止めて丁寧に説明して下さいました。皆さん、MasterwalのTシャツやキャップなどを身に着けているのですが、種類がたくさんあり、皆個性が表れていてカッコいい!ここで働くひとりひとりがMasterwalブランドに誇りを持っているのが伝わってきます。

Masterwalの代表作「WILDWOOD(テーブル)」のTシャツを着たスタッフの方

「100年後のアンティーク家具へ」の英文が入ったキャップをかぶっている方

耳に挟んだ鉛筆が昔気質の職人さんらしくてカッコいい!

工場内のあちこちに過去のイベントのポスターなどが貼られています

この台の上の木材がひとつの家具に仕上げられていきます

製造工程で出た端材は小物づくりに再利用したり、来訪者が無償で持ち帰れるプレゼントになったりします

見慣れた家具の形に組み立てられました

組み立てられてからも念入りに検査や調整が行われます

工場の2階では縫製や革加工などが行われています

ソファやチェア用の革も豊富な取り揃え

Masterwalのこれまでとこれから

工場見学からインタビューまでお付き合い頂いた北村さん、ありがとうございました!

工場見学の後にはショールームで北村さんにインタビュー。アカセ木工の歴史や、家具づくりへのこだわり、これからのヴィジョンなど、色々お話しいただきました。インタビューの詳細はフクダ・ロングライフデザインの「select」でご覧ください。

里庄の豊かな自然に囲まれたアカセ木工の本社と工場

里庄は空が広くとても穏やかな町でした。Masterwalの家具が100年後に更に味わいを増して、フクダ・ロングライフデザインの家で愛され続けているところを想像しながら、取材チームは山陽本線に揺られて岡山を後にしました。

次回はフクダ・ロングライフデザインが案内するMasterwal大阪ショールームの様子をレポートします。

select - フクダ・ロングライフデザインが選ぶもの

1

10月17日公開

Masterwal – 100年後のアン...

フクダ・ロングライフデザインが選ぶインテリアや建築技術などを紹介する「select」。その取材を担当するKAMAKULANIでは、「select」と連動して撮影秘話や裏話を紹介します。第1回はウォールナットの国産家具で知られる「Masterwal(マスターウォール)」の工場がある岡山県里庄町を訪問しました。

2

11月7日公開

Masterwal – 100年後のアン...

ウォールナットを使った国産家具のMasterwal。フクダ・ロングライフデザインでは、家づくりと並行して家具選びもサポートしています。コーディネーターと一緒にMasterwalのショールームを訪ねることで、図面を見ながら理想の家にふさわしい理想の家具を選ぶ…、そんな家とインテリアの新しい関係をご紹介します。

3

公開予定