Mishima Satsuki

イラストレーター / デザイナー

1992年生まれ。現役美大生。CDジャケットや雑誌の挿絵、グッズデザイン、フライヤー、名刺制作などを手がけ、今もっとも注目されるアーティストのひとり。

三嶋さつき_いきをすう

「水の名前のブローチ展」in K-ship

5おじいちゃんのこと

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
真夏のように暑い日が一気にやってきた。冷たいビールがよく合う。あんまり飲めないけれど。

おじいちゃんがしんだ。わたしの、おじいちゃんがしんだ。

“いなくなるということは、いない、ということが続くこと”って、すきだったドラマで使われていたセリフなんだけれど、人がいないということが、周りに与える影響って、その人がのこしたものが多いほどおおきい。たぶんそれは、しんでしまった人も、物理的に離れてしまった人も、たぶんおんなじだと思う。いないという現実がつづく。

おじいちゃんの亡骸を見ながら、かなしいような、でも、おじいちゃんはもうここにはいないということのほうが現実的で、ちょっとしか泣けなかった。

おじいちゃんの家から見える景色。
わたしはおじいちゃんの家の縁側が大好きだ。

わたしは、小さい頃からおじいちゃんがすきで、一緒に宿題をしてもらったり、あそんだり、ご飯を食べたりした。たのしい思い出がたくさんある。

おじいちゃんは、いろいろ達者な人で、絵が上手で、字も上手だった。1つのことをはじめると、極めるまでとことん頑張るひとだった。仕事がすきだった。どうぶつがすきだった。いつもいたずらばかりしていた。甘いものがとにかくすきだった。誕生日のケーキは取り合いになった。冷蔵庫にあるヨーグルトは気づいたら無くなっていた。甘いものを食べすぎて、おじいちゃんは病気になった。

思い返せば思い返すほど、こぼれるほどでてくるおじいちゃんという人の思い出は、かなしむ家族の支えにもなっている気がする。

おじいちゃんがしんだということを思い出すたび、わたしは、清々しくかなしい。

GWには、似顔絵を描くイベントを2回やらせていただいたり、お仕事も少しずつやらせてはいただいていましたが、今回突然このようなことがあったので敢えてここで言葉にさせていただきました。

「水の名前のブローチ展」in K-ship

三嶋さつき_いきをすう

1

1月23日公開

デザインは誰かの、しあわせのた...

現役美大生でありながら、プロとしてCDジャケットや雑誌の挿画のデザインなどをこなす話題のアーティスト、三嶋さつきさん。Instagramで1万人以上のフォロワーを集めるなど、インターネットでもその評価は着実に広まっています。平日は学校、週末は自宅でデザインの仕事をしながら、デザインとは何か?という根源的なテーマに向き合っています。

2

2月17日公開

絵のはじまりから

学校や仕事のあいまにも絵を描く。「部屋にあると優しい気持ちになるようなものを」そんな創作活動への姿勢は三嶋さんのすべての作品に共通しています。最近描いただいすきなチューリップの絵が完成するまで工程を公開!

3

3月21日公開

太陽と呼吸をした

吉祥寺にじ画廊での個展『いきをすう』と『太陽と呼吸』を終えて、搬入や設営をしながら「お客さんに来てもらえるのか?!」と不安になったことや、それでも会期中にはたくさんの出会いがあったことなどを、いま振り返ります。

4

4月18日公開

楽したい。

12,000人のフォロワーがいたInstagramを突然やめた。それは作家としての決意表明だったのかもしれません。本当は楽したい。だからこそ、指さきだけで簡単にできてしまうことから距離を置こう。今年は学生生活最後の1年、そんな思いを胸に、三嶋さんはどんな時間を過ごすのでしょう。

5

5月30日公開

おじいちゃんのこと

思い返せば思い返すほど、こぼれるほどでてくるおじいちゃんの思い出。おじいちゃんがもうここにはいないという現実を受け入れるための時間の中で、三嶋さんが今敢えて言葉にしておきたかったこと。

6

6月20日公開

おおきく笑うこと

6月、はじめての中国、大連へ。海が近くて、ビルと車の多い都市。そこに生きる人たちは何事にも全力で、人間的で優しい。植物が、たべものが、そして人々が放つエネルギーに圧倒される旅だった。この旅で見たもの、感じたこと、そして帰国後の残り少ない学生生活、作品づくり、そして…。